社会科部会の紹介

広島市小学校社会科教育研究会について

 

終戦から70数年,広島は,被爆という壊滅的な被害を受けながら,人々の尽力によって国際平和都市として見事に復興を果たし,世界に平和を訴えてきました。

市小社研においても,被爆地広島を過去のものとせず,社会科を民主的,平和的な都市づくりを担う中心的な教科として位置づけ,取り組んで参りました。また,子どもに確かな社会認識を保障し,民主的な社会・国家の形成者を育てようとする広島の教師たちの熱意によって,発展してきました。

社会科をつくり,全国に発信していくのは,教師一人一人の実践であり,その日々の地道な営みが社会科の本然の主旨に迫り,未来を創っていくものであると信じています。そして,社会科教育の理論と実践を創造・検証していく場,それが 市小社研です。

また、教師の研究は,子どもたちの成長と結びついていくものでなければなりません。つまり,研究が実を結んでいるかどうかは,子どもたちの姿から検証しなければならないということです。それゆえ,いくら優れた指導案をつくっても,授業を通さなければ,研究は深まらず,次への課題も見つからないということなのでしょう。市小社研では,こうした研究実践を通して,私達は日々の実践を充実したものしようと思っています。

さて,平成27年には,第53回全国小学校社会科研究協議会研究大会を開催しました。広島から全国への研究発信は,平成17年度の年度大会以来,10年ぶりの開催で,遡ること4度目の大会でした。ちなみに,12年後の平成39年度には,5度目の全国大会を開催する予定です。どうかよろしくお願いします。

2019年5月28日